「張り」と「欠け」は迷信なのか?【風水家相】

 

「張り」には吉の作用、「欠け」には凶の作用があります。建物の出っ張っている部分を「張り」、引っ込んでいる部分を「欠け」と呼びますが、この「張り」と「欠け」も、住まいの吉凶に大きく影響します。基本的に、「張り」は運気をより多く取り込めることを意味しますから、吉相となります。反対に「欠け」は不完全や不足を意味し、その方位の運気を十分に取り込むことができないことを示しており、凶相となります。

 

 

 

「張り」「欠け」とは?

家相では、鬼門のつぎに、張り、欠けのある方位を重視して吉凶を占ってきました。張りは、家の出っ張り部分、欠けは、家のへこみ部分をいいます。つまり、家の外形の凹凸です。張りと欠けは、図のように判断しています。建物の一辺の長さの1/3を基準に張りと欠けを決めます。張りは、建物の一辺の長さの1/3以内が出っ張っている場合で、欠けは、建物の一辺の長さの2/3以内がへこんでいる場合を指します。ただし、張り、欠けは、一階で判断し、二階は対象にはなりません。

 

 

「張り」は吉、「欠け」は凶

古来の家相では、張りは吉、欠けは凶とされていますが、鬼門の張りは凶とするなど、さまざまな説があります。たとえば、「東南の張りは出世相」「束の欠けは事業に失敗する凶相」「北東の張りは家族の健康を害する」などと言い伝えられてきました。家に張りや欠けがあるために、出世したり、事業に失敗するようなことはありません。これらは迷信といえます。しかし、大きな張り、欠けは、通風・採光を悪くして、湿気を呼び、カビの発生しやすい場所をつくってしまいます。「北や北西の欠けは、お金のやりくりに困る」と言われるのは、採光が悪く、湿気で腐りやすいため、家が傷み修繕費がかかるという考えでもあるのでしょう。

 

また、外形のデザインにこだわったために、張り、欠けを多く持つ複雑な家は、屋根の形も当然複雑になってしまいます。そのため、雨漏りを起こしやすく、つねに日陰になってしまう場所では湿気やすく、土台まで影響し、家の耐久性が劣ってきます。防犯面でも張りや欠けが多いと建物に死角ができやすくなり、盗難や放火被害の可能性も出てきます。もしも、建売住宅を購入するような場合には、湿気がたまる場所はないか、死角になるような場所はないかを、よく確認することが大切です。

 

張り、欠けは建物の強度にも影響

張りと欠けは、建物の強度・耐久性・防犯性などに大きく関係しています。とくに、極端な張り、欠けは、建物の耐震性を左右します。建物の耐震性は、建物の中心となる二つの点で左右されます。一つは家の質量の中心である重心で、もう一つは、建物の強さの中心、剛心です。この二点間の距離が短いほど、耐震性が高く、距離が離れるほど耐震性が弱くなります。

 

真四角な建物ほど、重心と剛心が一致しやすく、張り、欠けの多い建物ほど、重心と剛心の距離が離れ、耐震性が弱くなります。最近は地震が多く起きていますが、阪神淡路大地震では、張りや欠けの少ない建物には被害が少なかったことも実証されています。張りや欠けがあるからよくないとか、よいことが起きるという考えではなく、バランスのよい家づくりをしましょう。張りや欠けのない建物でも、「壁の位置」や「壁量」が極端に少ない間取りでは、建物の強度は大幅に劣り、凶の建物となってしまいます。安全・快適・耐久性の視点からよく配慮して、張り、欠けを取り入れることが大切です。家相のよい家は、「安全に住まうことができ、自然の脅威に耐え、丈夫で長持ちする家」です。

 

※マンションの風水・家相

※鬼門を防ぐ方法!!

 

 

こんな「張り」「欠け」は凶相になる

欠けの種類

●東北や南西の張り・欠け

鬼門である「東北」、裏鬼門の「南西」は、張りも欠けもないのが理想的です。とくに東北にわずかでも張りや欠けがあると、気が乱されてしまい、凶意が降りかかりやすくなります。

 

●大きすぎる張り

張りは基本的に吉相になりますが、張りの幅がその一辺の3分の1以上ある場合は凶相となります。このような張りを「大張り」あるいは「張りすぎ」と呼びます。人きすぎる張りは、その隣に位置する方位に欠けが生じることにもなるため、どんな吉意でも、強すぎるのは凶となります。

 

●二重張り・二重欠け

張りの上にさらに張りがある「一。重張り」は「大張り」と同じで吉相にはなりません。欠けが重なっている「二重欠け」も大凶相となります。

 

●向かい合う欠け

欠けと欠けが向かい合っている場合は、方位にかかわらず凶相となります。

 

一戸建ての場合は敷地の形にも注意しよう

マンションなどの場合は自分の住まいの部分だけをみればよいのですが、一戸建ての場合は敷地の形にも注意する必要があります。敷地の張り・欠けの見方は建物と同様で、東北と南西以外、適度な張りが吉相になります。ただし、敷地と建物の形のバランスをよくすることが大切で、敷地と建物の張りが重なったり、敷地と建物の欠けが重なるのは大凶相です。敷地の欠けは建物の張りで補い、敷地に張りがある場合は、その方位に建物の張りをつくらないようにするのが理想的です。

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「張り」「欠け」を正しく判断しよう

正方形や長方形の住まいの場合は宅心を求めるのも簡単ですが、凹凸がある場合は、それに合わせて宅心を出さなければなりません。家相では、張り出した部分を「張り」、引っ込んでいる部分を「欠け」といい、その大きさによって宅心を求める方法が異なります。なお、出窓や柱の部分などの多少の凹凸は、無視します。

 

●張りが小さい場合は張りの幅が全体の幅の3分の1以内のときは、張りの部分を除いて宅心を求めます。

 

●欠けが小さい場合は欠けの幅が全体の幅の3分の1以内のときは、欠けを補う線を引いて宅心を求めます。

 

●張りや欠けが大きい場合は張りや欠けの幅がほぽ同じ場合は「張り欠け同居」となります。張りまたは欠けの奥行きを2等分した線を引いて宅心を求めます。壁が斜行しているような場合も、同様にして宅心を求めます。

 

宅心を求めにくい住まいは凶相になる

宅心というのは、文字どおり住まいの心臓部に当たるところです。張りや欠けが何か所にもあって宅心が求めにくい住まいは、それだけで凶相になります。

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