敷地の家相と地形の風水

敷地の家相

 

本来、風水は国を興す土地を見つけるための術でした。王都を建設するための、「最良の土地」を見つけるためです。最良の土地とは、山の形を見ては「気」の性質を理解し、その流れるさまを計測し、川などの状態や形から「気」の溜まる様子を観察して決定するのです。目本の主要な寺社仏閣も、恐ろしいほど「最良の土地」を選んで、建立されています。都市も同じことで、平安京、平城京、江戸などでも地形を選んで作られ、城郭などの主要な施設の場所もこれによって決められています。つまり中国でも日本でも、古来の風水では、「山と川の関係がすべて」と言っていいわけです。

 

 

地形の高低差 【南が低く、北が高い】

我々の周辺でわかりやすく言うと、周囲を山で囲まれた盆地や谷は、よくありません。高いビルで囲まれている場合も、同様です。逆に、まわりに何もない山の頂上も、吉凶半々で問題です。地形の高低差も風水に関係します。束や東南、南が低い地形は、日当たりもよく吉相です。逆に高くなっていると凶相です。北や北東、北西が高い地形は、北風を防ぐので吉相です。逆に低くなっていると凶相です。つまり、「陽の気」を最大に受け入れ、「陰の気」の影響を最少にすることが大切なのです。山の斜面に作られた団地を選ぶときには、北方面がせりあかっている団地がおすすめです。逆に、東または南方面がせりあかっている団地は、おすすめできません。

 

 

現代の山と川の関係

現代において、ビジネスに置き換えると、「最良の仕事場」の場所探し、ということになります。そして、その何通りものパターンを比較して、よりよい上地・場所・方位に仕事場を確保したいものです。家の場合も同じことです。よりよい上地・場所・方位に土地を確保したいものです。そのときの判断材料としては、「山」はビルなど高層の建物となり、「川」は道路にもなりうるのです。というのも、昔は気の流れをさえぎるような、大きな建物はありませんでした。ところが現代では、超高層ビルをはじめ巨大な建物が林立し、無視できない存在になったのです。東京で言うと、都庁などの超高層ビルが大地のエネルギーラインを止め、皇居に大きな影響を及ぼしていると言われています。風水ではまず建物の外を見て、その土地に流れる「気」の緩急や清濁を判断する必要があるのです。

 

 

建物の高低差 【風水家相】

住宅地や団地では、だいたい二階建てばかり建っていますから問題ありませんが、建物の密集する都心部に住もうとすると、問題があります。たとえば東や東南、南にあなたの家より低い建物がある場合は、日当たりもよく吉相です。逆に高い建物があると凶相です。北や北東、北西にあなたの家より高い建物があると、北風を防ぐので吉相です。逆に低い建物しかない場合は、凶相となります。ただし地形と違い、建て替えによって、いつ状況が変わってもおかしくないのは、悲しい現実です。

 

★不浄なもの

いらなくなった自転車や、捨てるはずの古い家具を、庭に置きっぱなしにしていませんか。一刻も早く捨てましよう。とくに、鬼門や裏鬼門だけは避けましょう。あらゆる不浄なものが、ここにあってはいけません。ごみ置き場や、台所やトイレ、浴室からの汚水などの排水ルート、浄化槽もダメです。排水ルートについては、玄関前を横切るのも感心しません。家の中も外も、清潔に保つことが運気を呼び寄せる秘訣です。何事にも、バランスが大切。人との調和や協調も大切。いずれも古くから言われていることで、当たり前のことです。それでは、家の場合を見てみましょう。

 

 

★高すぎる塀

家の規模の割合に、「高すぎる塀」は問題です。日当たりも風通しも悪くなります。塀で囲うよりは生垣のほうがいいくらいなのに、ひとの背よりも高く、中が見えないような塀は、セキュリティーの上でも問題です。古来の日本でも、庶民の家の塀は、土塀であっても、ひとの背よりも高くないものです。特権階級の武家の家では、ひとの背よりも高いものもありましたが、消滅してしまいました。

 

 

★狭い敷地に大きな建物

現代では、広い土地は、なかなか求められません。とくに都心部となると価格が高く、なおさらですね。都心の商業系地域でよくある、「狭い敷地に大きな建物」を建てることは、問題です。建築基準法では、「建蔽率」と「容積率」で、敷地と建物のバランスを決めています。郊外の住居系地域では、建蔽率が50%、容積率が100%以上ですから、敷地にもゆとりがあります。ところが都心の商業系地域では、建蔽率が80%、容積率は300%以上が可能となります。だから、どうしても密集してくるのです。こうなると、みなさんの家自体も、日当たりも風通しも悪くなります。隣接地の家も、庭という隙間がないので、同じことが言えます。そして、地面が少ないわけだから、大地からのパワーも取り込みにくくなります。こういう場合は、郊外の家よりも増して、その他の風水の項目を良くしておかないといけません。

 

 

★小さな家に大きな門

古来、「小さな家に大きな門」は、良くないといわれています。門は古くから、住む人の身分や地位、そして家の格式をあらわす代表的なものです。それが分不相応では、見栄や虚栄を張っていることになります。このことは、「儒教の教え」にも反します。身分相応にバランスよく、むしろ少し簡素で質素のほうがいいくらいです。何事も無理をしては、良い結果につながりません。「過ぎたるは、及ばざるか如し」といいます。

 

 

★飛びぬけて家の高さが高い

また周辺の家よりも、ただひとつだけ「飛びぬけて家の高さが高い」のも、古くから問題とされています。「人の和は、圸の利にまさる」といいます。昔は建築技術も低く、その家自体も、地震や台風などの自然災害から身を守るのが大変でした。また、隣接する家に対しても、囗当たりを阻害するので、気のパワーも取り込みにくくなります。

 

 

 

最近、これだけ風水が注目されていますが、現代では、風水にかなった家はほとんどありません。当然のことながら、建て売り住宅や住宅メーカーの聞取り図でも、まず皆無といっていいのです。風水学的には50%以下しか満足していない、「凶相の家」が数多く見受けられます。世間では風水のことを何にも考えていないのです。それらの事業者は、「風水をいわれると、どうしようもない」といいます。私のところにも全国からご相談がありますが、こういった家に住んだための不幸というケースが多いものです。間取り図を見ただけで、この家は何かあったのではないかな、と感じることはよくあります。そうすると案の定、何かあるものなのです。

 


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