【仏壇・神棚の風水】 位置や方位は「西」 鬼門はヤバイ!!
神棚と仏壇は、家の精神的な柱になる大切なものです。それにふさわしい場所に置ぐ配慮が大切になります。他のページでは主人を中心とした家づくりを考えてきましたが、神棚や仏壇はある意味では家において主人よりも大切な位置を占めるものだと考えると、わかりやすいかもしれません。
「神棚・仏壇」の風水
基本的には、神棚は神様をおまつりするものであり、仏壇は一族の祖先をおまつりするものです。いずれも清浄なものという点では共通しますが、その意味合いは違います。ですから扱いについては、方位などの面で微妙な違いが出てきます。一般に、私たちは何となく「神聖な方位」というイメージを持ってはいるでしょう。神道なら日の出の方位である東がよいだろう、とか、仏教では浄土は西方にあるはずだ、といった一般常識があります。しかし実際には、神棚や仏壇には適切な方位と、それによって最適な向きが決まってきますので、それに従うことをおすすめします。
風水では、東向きか南向きが吉相で、鬼門方位の設置は凶相になります。さらに神棚や仏壇の上を人がひんぱんに通る場所はよくないとされています。これは、神棚や仏壇を太陽の光を受ける明るい東向きや南向きにさせ、西日の暑さや北風から防ぐための先人の知恵でした。また、二階建ての場合、家族がよく通る場所の下や、階段下につくると大凶相といわれるのも、神さまや仏さま(先祖)を人の足で踏まれないようにしたいとする敬いの気持ちの表われでした。現代の建売住宅や賃貸住宅などでは、東や南に向けて神棚や仏壇を置きたくてもスペースがなく、マンションにおいては上の階に他人が住んでいますから、神棚や仏壇の置き場所をすべて吉の場所につくるのは難しくなっています。
部屋の「方位」には気をつける
神棚や仏壇には、もちろん望ましい方位があります。私かおすすめするのは、「北」「西北」「西」の部屋に置くことです。「北」は風水では神聖な方位とされています。また神棚については、「西北」の中心方位に置くのが最上とされています。「西北」は一家の主の方位なので、ここに神聖なものを置くのは望ましいことです。一方「西」は仏教では浄土のある方位とされています。
置く「向き」で吉凶が分かれる
神棚や仏壇をどの方位を向けて置くべきかにも一定の決まりがあります。その「向き」は置く部屋の方位によって変わり、神棚と仏壇では異なります。たとえば、同じ北の部屋でも、神棚の最適な向きは「南」か「東」ですが、仏壇では「南」か「西」になります。
単独の部屋を設けるのが理想
どの部屋に置けばよいのでしょうか。神棚や仏壇の扱いは慎重にしたいものです。理想をいえば、やはひ専用の部屋を設けるのが一番よい方法と言えるデしょう。仏壇と神棚の両方をお持ちなら、それぞれに別々の個室を与えるのが理想になります。もちろん専用の個室でなくても、客問、居問に置いても大丈夫です。
神棚は高い位置に置くこと
神棚で注意したいのは、必ず人の背丈よりも高い位置に置くことです。神棚は神様をおまつりするものですから、高い位置が最適なのです。ただし高すぎるのも問題で、毎日手を合わせやすく、目に入りやすい、適度な高さに置くのが大切です。また、神棚の下を人が通るのは絶対にタブーです。大が下をひんぱんに通り抜けしたりしない、部屋の奥の壁面などに置くようにしたいものです。
仏間は人気のある場所がよい
仏間は、清浄に保つことは大切ですが、あまり人の気配のない部屋はかえって好ましくありません。というのも、仏壇はご先祖をまつるものなので、人気がないとご先祖が寂しがると考えられるからです。ある程度、人の出入りのある部屋に仏壇を置き、そこで家族が安らげるようにするといいでしょう。
水場やトイレの側は避ける
神棚や仏壇は神聖なものですから、不浄なものの側に置くことは避けたいものです。トイレのすぐ側や、水場に近い場所はおすすめできません。2階建ての場合は、神棚や仏壇の真上にトイレや水場が来ることも避けてください。廊下の下も絶対にタブーで、神様やご先祖を足で踏みつける意味になってしまいますので注意することが必要です。
神棚は仏壇より高い位置に
もし神棚と仏壇を別々の部屋に置けない場合は、同じ部屋に置いても問題はありません。しかし最低限のルールだけは守ってください。一つ目のルールは、向かい合わせになるようには置かないことです。2つ目のルールは、神棚の位置を仏壇よりも高くすることです。
置く場所よりも、敬う心が大切
神棚や仏壇は、よい方位に置くよりも毎日おまいりし、敬う気持ちが大切です。立派な神棚置き場や仏間をつくつても、粗末に扱えば、吉相とはいえません。リビングやダイニングなどに置いても、家族全員が毎日おまいりすればよいのです。ただし、トイレの近くは、不浄の場所に近いので凶相とされています。やはり、敬う気持ちがあれば避けるべきでしょう。
マンションなどの集合住宅の場合、神棚や仏壇の置いてある天井上を踏まれているように感じるなら、半紙に雲と書いて、神棚や仏壇の上の天井に貼る方法があります。これは、神棚や仏壇の上は雲で、誰もいないという意味があり、おまつりする側の気持ちが楽になります。神棚や仏壇は、感謝の気持ちでおまいりすることが、吉を呼ぶのです。
お札をまつるときに気をつけること
毎年、初詣におまいりしていただくお札や、旅先などの神社のお札などが増えてくるとどのようにおまつりしてよいか迷うことがあります。また、いくつもの神社のお札をもつと、神さま同士がケンカをしてご利益がなくなるともいわれ、不安になる方がいます。おまつりする順番さえ知っていれば、心配はありません。
お札は神棚におまつりするのが一般的ですが、神棚がない場合は、目線より少し上のダンスやサイドボードの上などにまつってもかまいません。なお、お札は一年ごとに替えるのが慣わしです。古いお札は参拝の際に、神社で焚き上げてもらいましょう。
仏壇・神棚はどこへ置けばよいのか?
「仏壇や神棚はどこにどのように配置すればいいですか?」と最近若い人によく聞かれます。仏壇や神棚をおまつりする人が増えているのです。
仏壇や神棚を配置する基本は、部屋の北に置いて南向き、西に置いて東向きです。つまり人が仏壇や神棚をおまつりするときに北や西を向くようにすればいいでしょう。北や西は、南や東に比べて位が高い方位です。ですからこの方位に仏壇や神棚をおまつりして、人が東や南に位置するようにするといいのです。
部屋は和室でも洋室でもかまいません。仏壇や神棚は和室に置くものだと考えているかもしれませんが、フローリングのリビングにおまつりして家族の幸せな姿を神様や仏様に見ていただき、一緒に楽しんでいただくというのもいいのです。方位でおすすめなのは家の中央にある部屋です。北や西側にある部屋もいいでしょう。
また一戸建ての場合、2階や3階よりも大地に近い1階のほうがいいのですが、仏壇や神棚の真上の空間を大が踏む、歩くと神様や仏様に失礼にあたります。ですからこの場合、神棚や仏壇の真上の天井に「雲」という字を書いた紙を貼っておくといいでしょう。マンションなどでも上の階があるなら同じです。
置く場所でよくないのは階段下のスペースです。理由は前述の通りです。トイレの隣や出入り口の上もおすすめできません。ここは気が乱れやすく、人の出入りも多いので神様が落ち着けないのです。また仏壇と神棚を同じ部屋におまつりする場合、上下や向かい合わせもいけませんね。つまり仏壇の上に神棚をおまつりしたり、神棚の真正面に仏壇をもってくることはいけません。同じ棚の上に神棚も仏壇もおまつりする場合、神棚の下に板などを敷いて少し高くするといいでしょう。
神棚は家の中心から見て北か西に置く
管理が疎かになるなら神棚なしでお札だけ置くべき!!
神棚を置く場所は、明るく清潔な場所を選びます。当然ながらトイレやお風呂などに置くのはNGです。階段の下などは神様を踏みつけることになるので厳禁です。方角は家の中心から見て北か西で、目線より高い位置に置きます。
神棚のしつらえにはルールがありますが、簡略化してお札だけ置いても構いません。しっかり神棚を作ったらお榊やお米、水、塩などをお祀リし、毎日手をかける必要があります。中途半端にしかできないならお札だけにしましょう。なお、もしきちんと神棚を作る場合、水などの交換は朝やること。夜は控えましょう。
お札は神様の分身のようなものですが、効果は永続しないので、年−回交換をしましょう。古いお札はお焚き上げしていただきます。お札をホコリだらけで放置すると、運気は下がります。お札は、正面から右に氏神様、中央に天照大神様、左に別の好きな(崇敬する)神様のお札を並べるのが基本です。スペースがなければ、前から天照大神様、氏神様、崇敬する神様の順に重ねても大丈夫です。破魔矢や熊手も、ものによっては神棚に飾れます。神社によっては神棚以外で飾るものを取り扱うところもあるので確認をしてください。
神棚や仏壇の祀り方と方位の吉凶
方位や向きに注意すれば、自然の恵みや先祖の加護を得られます。神棚や仏壇のない住まいは、問取りがどんなによくても吉相とはいえません。住まいには必ず神棚と仏壇を設け、花や線香、供え物などを欠かさないようにし、つねに感謝と祈りの心をもって接するようにしましょう。ただし、祀り方には次のようなルールがあります。決まりに従って祀り、自然の恵みや先祖の加護を受けて、家族全員が幸福に暮らせるようにしましょう。なお、お札を貼るときも神棚と同様の扱いをしてください。
●鬼門・裏鬼門・宅心には置かない
神棚や仏壇は、鬼門である東北、裏鬼門である南西、家の中心である宅心に置くのは避けなければなりません。
●東・東南・南向きに置く
神棚や仏壇は、東、東南、南など、陽の方位に向けて置くのが基本です。もっともよいのは、住まいの北方位に、南向きに置くことで、家運が上昇する大吉相となります。
●仏壇は西向きに置いてもよい
神棚は必ず陽の方位に向けて置きますが、仏壇の場合は西向きに置いても吉となります。
●東南や西北に置くときは東か南向きに
神棚や仏壇を東南の部屋に置くときは、西北には向けないようにしましょう。南向きか東向きに置きます。また、西北の部屋に置くときも、東南に向けて置かず、必ず南か東向きに置くようにします。
●向かい合わせには置かない
神棚と仏壇は、向かい合わせに置くのは大凶相となります。神棚と仏壇は別々の部屋に置くのが理想的ですが、ひとつの部屋に置く場合は、同じ向きで、上に神棚、下に仏壇と分けて置くか、朿向きと南向きのように向きを変えて置きます。なお、神棚は鴨居より上に祀ります。
●陰の気が強いところには置かない
トイレや浴室、キッチンのそばなど、陰気の強い場所に置いてはいけません。また、2階のトイレの真下や、歩くと足音が響く廊下の下などにも置かないようにしましょう。
●1階に置くのが基本
神棚や仏壇は、大地の子不ルギーが強い1階の部屋に置くのが基本です。リビングや夫婦の寝室に置くのが理想的ですが、リビングや夫婦の寝室が2階にある場合は、2階でもかまいません。
運勢の上がる神棚や仏壇の位置
風水には現在の住居などを見る「陽宅風水」と、死者の祀り方を見る「陰宅風水」のふたつがあります。徳川家康も、軍師・天海僧上の「陰宅風水」によって江戸城を守る位置に埋葬されています。
神棚や仏壇も、陰宅風水に含まれます。神棚や仏壇は、先祖に対する「礼」を意味し、先祖に守護してもらえるように配慮します。とくに風水では先祖を大切にしますが、先祖の力なくして一族の発展は望めないという考えに基づいているからなのです。
大切な先祖ですから、基本的に神棚や仏壇は家の中心部にある部屋につくって置くのが正しい祀り方です。できるならば上の階(二階建てならば二階)につくってください。なるべく天に近い場所に、という意味で上方へもってくるのがよいでしょう。また、やむを得ずI階につくった場合はその上を人が歩かないように設計します。たとえば、二階のその場所を押し入れにしてしまうなどの配慮をほどこします。
神棚や仏壇は?
部屋のどこに神棚や仏壇を配置するかも大切です。部屋の扉のある壁に神棚と仏壇が左右に分かれてあるのはいけません。家族の中に災難に巻き込まれる者が出たり、原因不明の死をとげることもあります。
神棚や仏壇の上を梁が横切るのもよくありません。地震などのとき、一番危険なのが梁の下だといわれているからです。折れた梁が神棚や仏壇を直撃する危険に先祖をさらすということは、その子孫の生活においても常に危険がつきまとう結果になると風水では忠告しています。
また、会社やお店などにある神棚の場合は財運のよい方位を選んで設置することが大切です。よい場所に祀った神棚は防犯のパワーもあるとされ、風水においては古くから重要なこととして大切にされていたようです。ただし、外からくる人には見えないように祀ることがポイントです。よい方位とは東や東南、南をさします。そこに祀ることで事業が発展し、経営も安定します。