「階段の風水」 玄関入ってすぐと裏鬼門は避けるべし!!
階段は家の中でも特に事故が起きやすい場所です。年間約900人以上の人が階段で転倒して亡くなるといわれいます。どの方位につくろうとつねに危険性がつきまとうのが階段ですから、凶相にならないように安全性重視で設置すべきです。
階段は1階と2階、それ以上の階をつなぐ道であり、空気の流れをつくる通路でもあり、家を立体的に使用するにはなくてはならないものです。人体でいえば、廊下と同じように血管の役目を果たします。その構造は、家の広さに比例すべきで、大きな家に狭い階段をつくるのは、血管が狭くなっているようなもので、健康を害することにつながるのです。
また、階段は1階の天井、上諧の床を抜いて双方をつないでいるものですから、天井と床にある穴、つまり「吹き抜け」として考えることになります。これは、家相においては欠けの作用をもつことになりますが、なくてはならないものなので、凶の作用の影響が少ないところに置かなくてはいけません。
「階段」の風水・家相
昔から家の中央にある階段は大凶 とされています。
これには明るさという科学的な根拠があります。家の中央は窓がなく暗い場所のため、踏み外しの事故が起きるので嫌ったのです。照明器具を取り付ければ問題はないと思われますが、急いでいる時などは照明をつけ忘れて転倒しやすいのです。
安全な吉の階段とは、窓から自然 光が入る明るい場所につくられた傾斜がゆるやかで、踏み面が広く、無理な曲がりのない階段です。途中に 踊り場のあるU字型やL字型階段は、転倒しても踊り場で止まり、直行階段のように一気に階下まで転落する危険性は低く安全です。さらに、足元が暗くならない位置に照明器具を設置し、寒い冬でも冷たさを感じない木製手すりやすべり止めを取り付 けるなどの安全対策がきちんとされた階段が望ましいのです。そして、なによりも大切なのは、階段は危険な場所と認識し、普段から注意してゆっくり昇り降りするこ とです。
階段はこう設計しなさい!!
階段の吉凶は、その上り口と下り口がどこにあるかでみることになります。階段の上り口が東西南北の四正の中央15度、また四隅の中央15度にあるのは、すべて凶の作用となりよくありません。構造的には、一般的な大きさの家なら幅90センチ程度、40坪くらいある家なら1メートル10センチ程度が適当で、傾斜は40度から45度ぐらいがよいでしょう。
また、上に昇っていくときに狭苦しい感じを受けるのはよくありません。下を狭く上を広くすると、昇っていくときに開放感があり、精神的にリラックスできるため、家族が生活していくうえでよい結果をもたらしてくれます。原則的に、階段は外壁にそってつくるのが理想的で、家の中心や太極にある階段は、一家の主人に悪い影響を与えがちです。しかし、回り階段の4尺から5尺くらいまでは、外壁にそわなくても心配はないでしょう。
また、小さな家の場合、階段下にトイレをつくっていることがありますが、湿気や臭気が階段を通じてつねに上階に伝わり、健康面にとってマイナスとなるので注意が必要です。
中央階段以外の、各方位ごとの吉凶をあげてみましょう。
- 北の階段は、正中15度を避ければ無難。
- 北東(表鬼門)は、四隅15度を避ければよい。
- 東は、正中15度を避ければますますよい。
- 東南は、四隅15度を避ければますますよい。
- 南は、頭をふさぐことになりよくない。
- 南西(裏鬼門)は、主婦の健康にマイナス。
- 西は、家の中に争いが絶えない口舌の相。
- 西北の四隅15度は、主人が神経衰弱になったり、目上との争い、交通事故を起こしやすい。
玄関を開けてすぐの階段はNG
2階へ通じる階段が、玄関のドアを開けてすぐに見えてしまうのは思わしくありません。防犯上も無防備ですし、何よりも玄関から入ってきた「気」が1階にまわらず、そのまま階段を通じて2階にいってしまうのが心配です。また、北向きの玄関の場合は、寒気が家族の健康を害する恐れもあります。
中央の階段には注意が必要
階段を家の中央に設ける場合には、家の「中心」を侵さないことが原則です。階段というのは、上がり囗と下がり囗に「穴」があるもの。つまり家にとっては一種の「欠け」の意味になります。家の巾央が「欠け」ると、一家の主人の健康に影響する可能性が。ですから基本的には家の中心にかかる階段は避けることが重要です。特に2階の踊り場が中心に来ないようにしてください。
階段下のトイレは避ける
階段を降りきったところにトイレがあるのはNGです。理由は不浄な「気」が2階にそのまま上がってしまうためです。悪臭だけでなく、湿気の通り道にもなるので、長い目で見ると家族の健康に影響が出る心配があります。
絵を飾りましょう
階段も汚れとよどんだ気がたまりやすい場所です。廊下と同じように、明るい雰囲気づくりを心がけましよう。踊り場に窓があるのが理想ですが、ない場合は絵や写真を飾るなどして明るさを演出しましよう。ただし、階段は事故の起こりやすい凶意の強い場所でもあるので、廊下のように飾りすぎる必要はありません。
段板には滑り止めを
すべりやすい階段には「滑り止め」をつけるのを忘れないでください。階段は家の中でもとくに事故の起こりやすい場所です。今だけでなく、家族が年をとったときのことまで考えて、安全対策には手抜かりのないように。
階段の吉凶ポイント
【吉】リビングにある階段は吉
階段がリビングにあると、家族が自然と顔を合わせることができ、また、リビングのよい気を全員が受けられるため吉です。ただし、家の太極は避けることがとても大切です。
【吉】曲がった階段は吉を呼ぶ
直線の階段は、よい気も悪い気も一気に昇っていってしまうため、凶相といわれています。最初の段と最後の段の向きが異なっている階段が吉となります。
階段の凶作用の防ぎ方
大凶方位に階段があると事故や災難が降りかかると考えておきましょう。階段は、住まいの中でもっとも事故が起こりやすい場所です。階段を設けるときは卜分な明るさと広さを確保し、できるだけ傾斜をゆるやかにして転落を防ぐようにしましょう。手すりや滑り止めをつけることも大切です。階段も「欠け」とみなされ、凶方位はあっても吉方位はありません。大凶方位に階段があると、思いもかけない事故や災難が降りかかることがありますから、慎重に位置を決めるべきです。また、階段の向きや形などにも注意しなければなりません。
階段の凶意は防ぐことができる
●宅心には階段を設けない
階段に宅心があるのは「中心欠け」という大凶相です。仕事面や健康面などで一家の主人に悪影響を及ぼし、家族の運も衰退してしまいます。
●鬼門と正中線上も大凶相
宅心のほか、東北(鬼門)、南西(裏鬼門)、各方位の正中線上に階段があるのは凶相となります。これらの位置に階段を設けることは避けなくてはなりません。
●階段は陽の方位へ降りるのが吉
階段は、東や東南、南などの陽の方位へ降りるのが吉となります。北や束北に降りる階段は、陰気を2階に上げるため、凶相となります。
●玄関へ直進する階段は凶
階段は、玄関やリビングなど、住まいの「表」となる部分へ向かって降りるのは吉ですが、まっすぐ玄関に行き着く階段は、外からのトラブルを取り込む凶相となります。まっすぐにならざるを得ない場合は、階段の上がり口に角度をつけ、陰気が直接昇ってくるのを防ぐようにしましょう。
●トイレや浴室と向かい合う階段は凶
トイレやキッチン、浴室など、陰気の強い場所へ向かう階段も、陰気を2階へ呼び込む凶相となります。家族が病気がちになり、男性の運も不安定になるため、安定した暮らしを営むことができません。
●回り階段やらせん階段は凶
コの字型の回り階段やらせん階段は、気が滞りやすく家族の運が安定せず、凶相となります。一直線の階段か、L字型の階段を設け、気がうまく流れるようにしましょう。
●暗く狭い階段は凶
廊下と同様に、暗く狭い階段はそれだけで凶相になります。窓から光が入り込む場合でも、夜間は暗く、危険度が高まります。天井灯だけでなく、足元灯もつけるようにしましょう。
北の階段は「凶」
北に階段がある家は、北方位に玄関がある場合が多いのですが、冬、玄関扉を開けたとたんに中に寒い風が入り込み、その風がそのまま階段を通って二階に行くことが考えられます。そのため、″北の階段は風邪をひきやすい゛といわれます。
家相学的に見た北の階段は、北方位には気を集中させなければいけないのに、階段のために北の気がドロップするので「凶」なのです。あなたの家の中心に集中した気は、北に向かってまず動きますが、階段という煙突状の空間によってそれができないのです。また換気がしにくいので、汚れた空気がよどんで運気を落とすこともあります。
この方位の窓は小さいほど吉相となります。小さな窓なら絵画などに直接日光があたって傷むことも少ないので、階段室や踊り場をギャラリーにしてみてはいかがでしょうか。飾る絵は、水、花がテーマのものにしましょう。ただし、広く大きい階段室は北の気と合わないので注意が必要です。
段板は暖かみのあるカーペット、色はベージュ系が無難。木製の段板なら、多少シックにしましょう。壁と同色や同じ雰囲気のクロスを天井に使用して一体感を出すのが仕上げのコツです。階段の段板は、とても重要ですし、意外に目立ち、気になるものです。高級感が欲しいなら、ムク材や集成材を使ってください。照明は、絵にスポットライトを当てたり、全体を間接照明的にするのがコツです。
正中線上にしっかり階段があったり、大きな窓があるなら、壁と同系色のカーテンをつけます。次に、階段を毎日拭き掃除してください。寒いので、階段を急いで降りたり、昇ったりするでしょうから、照明は明るめにして、手すりやスリップ止めを取り付けましょう。北の気が抜けてしまわないように、壁に花の絵や海の絵を飾ったり、照明を明るく派手なデザインのものにしてください。階段室に余裕があれば、生花の鉢を置いて楽しむのもパワーアップになります。