
家の周囲がどんな環境なのか。近くにはどんな施設があるのか。家の周囲の環境は、その家によい運気を呼び入れるための大切な要素です。というのも、家とそこに住む人は、常に周囲の「気」に影響されるものだからです。ここでは、特に気をつけたい環境についてあげてみました。土地を選ぶときの参考にしてください。
ただし、一概に「この施設の近くは吉だ」「この施設の近くは凶だ」といえるわけではありません。そこに出入りする人の「気」で、環境はよくもなれば悪くもなるもの。荒れていた建物でも、元気な子どもたちが出入りするうちに活気に満ちた場所に変わってくる、ということもあります。以下にあげた例を参考にしながら、実際にどんな大が集まっているのかをご自分の目でよく観察して、よりよい環境を選んでいくようにしましょう。
緑の多い公園は、よい「気」を与えてくれる場所です。公園の近くに家を建てることは大いにおすすめできます。植物からの自然のパワーと、大地からのパワーの両方をもらえるでしょう。
公園だけに限らず、緑の近くに住むのはおすすめです。特に植物がイキイキと元気よく生えている土地なら、生気をもらうことができます。
子どもが集まる施設の近くは、陽のエネルギーが満ちやすい場所です。子どもたちの遊ぶ声が聞こえてくるような環境なら、元気な「気」をもらうことができます。
落ち着いて住む場合には、あまり好ましくありません。盛り場というのは「気」が強い場所のことが多く、そのエネルギーに惹かれて人々が集まってくるのですが、その分、住宅地としては落ち着きに欠けます。
活気のある商店街ならば、そこに「気」が集まっている証拠です。活動的な雰囲気が好きな方なら、住まいにされてもいいでしょう。ただし風水では「土地の気」だけでなく「人の気」も重視しますので、商店街に集ってくる人がどういう人たちかも大切です。方位では、家の東にあればエネルギーがもらえますが、南にあると暮らしが派手になりすぎる心配もあります。
方位にもよります。お金と関わりの深い方位である西や西北に銀行があれば、財運を刺激してくれるでしょう。
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氾濫の心配がある大きな川の近くは、前述したようにおすすめできません。小さな流れでも、汚れている川や用水路の近くは、凶の作用を受けるので避けたほうがいいでしょう。悪臭がする場合もありますし、建築学上も、湿気を受けやすく、建物の耐久性が落ちることになります。
大型の駐車場やパーキングビルの近くは、あまりおすすめできません。騒音、排気ガスが心配ですし、見知らぬ人の出入りが多い環境になりますので、落ち着かないでしょう。
排気ガス、夜間の騒音などマイナス要因が多いので、おすすめできません。特に住む階数と高速道路の高さが同じになるのは、「見られている」感じがして、最も落ち着かない環境です。
誰もがお世話になる場所ですし、近くにあると安心な気もしますが、「陰の気」がたまりやすく、「陽の気」は集まりにくい環境です。住む場所のあまり近くに病院があるのはおすすめできません。
安全な気もしますが、住まいのあまり近くに警察があるのは好ましい環境とはいえません。だいたい警察がある場所は。落ち着いて住むのには適さない敷地のことが多いものです。
沼や池というのは、海や川と違つて水が循環していない場所です。よどんだ水は「気」を沈滞させますので、あまり近くに住むことは好ましくありません。
霊園、寺院の中のお墓の近くなどは、できれば避けたい環境です。もちろん大切に弔われている場合は問題ありませんが、そうでない場合には好ましくありません。ただし、いわゆる水商売を営む場合には吉とされます。
神社や寺院など神仏に関わる場所の近くは、気になるようでしたら避けたほうがいいでしょう。特に祀らなくなって荒れてしまった神社などは要注意です。もし気にならない場合でも、家のトイレやキッチンや浴室の窓を神聖な場所に向けて開けないように気をつけてください。2階や3階など、上から見下ろすのもあまり好ましくありません。
神社や寺の敷地だったところは宅地にふさわしくないと言えるでしょう。神社や寺の近くの上地は、以前、その土地が神社や寺の敷地ではなかったか、チェックすることが必要です。神社の敷地はとても神聖なもので、一般の人間が住むような場所ではありません。以前敷地だったところも同様で、そのようなところに住むと聖域を侵すことになり、災いが降りかかりやすくなります。また、寺の近くの土地は、かつてその土地が墓地として使用されていなかったか、確認することが大切です。供養はされているはずですが、人知れず土中に骨が残っていたりすると、原因不明の難病に苦しめられたり、人きな事故に巻き込まれたりすることがあります。
神社の真向かいにある上地は避けるべきです。ほとんどの神社では、奥に「御神鏡」を祀っています。この鏡にはさまざまな災難をはね返す作用があるため、真向かいに住むとその災いをまともに受けることになり、不運に見舞われます。
お地蔵様やお稲荷様がすぐ近くにある土地も凶相となります。お地蔵様を祀っているということは、背、そこでなんらかの事件や事故があったことを示しているからです。お稲荷様の近くも避けたほうがよいでしょう。
土地の神が祀られてあるような場所は、何か歴史的ないわれがあるものです。土地の方に話を聞いてみてください。もし気にせずに住む場合でも、神社仏閣の場合と同じく、トイレなどの窓を向けない、上から見下ろさない、というのが注意点です。
凶は吉に変えればいい。それが風水の基本的な考え方です。理想的な敷地を手に入れることができなくても、あきらめる必要はありません。手を加えることで、少しでも理想に近づけるよう改善することができます。まず、地形上の問題点を解決するヒントをご紹介しましょう。
丘の上や高台など、風の影響を強く受けすぎる土地では、「気」が逃げてしまいます。そんなときは、風の勢いをやわらげる工夫が必要です。防風林を植えればいいでしょう。
湿気の多い窪地に家を建てたいなら、「高床式」の建築にする工夫があります。悪い「気」はシャットアウトして、家に取り込まなければよいわけで、基礎を高くして土から来る湿気を調節することがポイントになります。ただし、沼地を埋め立てた後など、あまりにも地盤の悪い土地は例外です。
高台や突き当たりなど、大の目につきやすい家というのは不用心なものです。実際にも泥棒に入られやすいことが多いようです。そんな場合は、「塀」を必ず作るようにしてください。これで道行く人の視線をまともに受けずにすむでしょう。「目立たない家」のほうがよい運を招きやすい、と覚えておいてくださ
敷地が三角形の場合は、敷地いっぱいに家を建てようとしないことが大切です。土地がもったいないなどと思わないこと。三角形の家は凶意が働きやすいので、決して建てないでください。解決法としては、敷地の角の部分を仕切って、家を建てるスペースを四角く補正すればよいのです。具体的には、敷地内に塀か垣根を作って四角いスペースを確保し、残りの部分は植木か庭か家庭菜園で埋めるといいでしょう。こうすれば、凶意の強いといわれる三角形の土地を四角い土地として使えますし、植物から自然の気を受けて暮らすこともできます。
ひし形、L字形、凸凹形など、その他の変形についても、同様に植え込みで補正すれば問題は解決できます。
道路に面した部分が広く、奥がせばまった台形の敷地は「気」が溜まりにくい欠点があります。この場合も。植物を植え込んで、台形を四角に補正しましょう。
どうしても道路の突き当たりに住む必要がある場合は、敷地に余裕があるなら、家屋だけは突き当たりから少しズラして建てることです。それが無理なら、「玄関」だけでも突き当たりの真正面にならないように、少し横ヘズラしてください。こうすれば、「気」を真正面から受けるという凶意を薄れさせることができます。すでに家を建ててしまってあり、玄関もズラすことができない場合は、せめて「門」だけでもズラしてください。
敷地が道路に対して斜めになっている場合は、敷地自体にはさほどの問題はありません。ただし家だけは道路に平行になるように建ててください。
北または東北にのみ道路がある土地は大凶相となります。東と南が道路になっている「東南の角地」は、風水家相的にみても最高の吉相です。また、南と西が道路になっている場合も吉相です。問題となるのは、北、あるいは東北にのみ道路が通っている上地です。この場合、北や東北に門や玄関を設けざるを得なくなります。北の門や玄関は「泥棒門」と呼ばれ、招かざる客によって災難がもたらされます。東北の門や玄関も住む人の運勢を著しく衰退させます。
「四方攻め」の土地は滅亡や精神不安を招くと言われています。四方を道路に囲まれた土地は「四方攻め」といい、大凶相になります。文字どおり、四方から外界の脅威にさらされるため、落ち着きがなく、精神不安や一家の滅亡を招いてしまいます。とくに塀やフェンス、樹木など、道路と建物を遮るものが何もない場合は、気の勢いが強すぎてしまい、運勢が衰退します。
「対立相」の土地は災いが絶えません。T字路の突き当たりにある上地は「対立相」といい、凶相となります。このような土地に住むと、トラブルが相次ぐ危険があります。実際、このような上地は風の吹きだまりになりやすく、突風を受けることも多くなります。また、盗難や事故に遭いやすくなります。
目で見える形で判断する「巒頭」と目に見えない気の「理気」で判断することが、土地選びでは重要です。「巒頭」(らんとう)とは地形や建物など目に見える形から、吉凶を判断する方法です。天地のエネルギー(気)に大きな影響を与えるのは風と水です。風と水の流れをつくるのは地形ですが、この地形によって、気の流れの善し悪しが決まります。そこで「巒頭」では「龍・穴・砂・水」の4つのポイントに注目し、その位置関係で吉凶を判断します。
一方、「理気」は目で見ることのできない気の状態を判断します。気はあらゆるところに流れていますが、直接的には目で見ることができないため、その家に住む人の生年月日や、家の玄関の向きなどをもとに、易や陰陽五行の理論を用いて判断していくのです。「巒頭」の判断法は風水の流派による違いはほとんどありませんが、「理気」は逆に流派によっていろんな方法があります。
昔と今では住宅の周辺環境はもちろん、住宅構造も大きく異なります。現代にあった巒頭を考えるとき、平地でもつとも重要な水の流れ(水龍)を道路にあてはめます。風水では、水は財産の象徴です。細い道路(通路)も水龍になるので、家の中に上手に取り入れたいものです。次に重要なのは、風水で健康を象徴するとされるのが砂です。周囲の丘や高い建物などを砂として考えましょう。
【万能】
大地の気の流れの道筋のことです。山脈の尾根づたいに流れるため、起伏があり曲がりくねった山脈の形が良いとされます。龍脈とも言います。
【砂】
穴を守る環境のことで、小さな山や丘を意味します。風に吹かれて穴の生気が散じないよう、穴の左右を囲んで守るようになっていると吉となります。
【穴】
龍脈から流れてきた気が集まるスポット(龍穴)です。山脈が終わり平地になる少し手前にあります。龍脈の終点なので、穴を結ぶとも言います。
【水】
水の流れのことで水龍とも言います。穴の生気を蓄えるため水が必要とされ、川を包むように流れていると吉となります。反り返るようだと凶となります。
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