
中国では、古くから親をうやまい、たいせつにする儒教の精神から、両親が亡くなつたあとも静かに安らかに眠ってほしいと願い、親孝行のためにできるだけよい場所にお墓を建てる習慣がありました。そのための土地の善し悪し、適・不適を知るために発達したのが、風水(陰宅風水)です。その後、風水は国の繁栄を願っての都づくりや、自らの健康や成功を願う家づくり(陽宅風水)へとその規模や範囲を広げていきましたが、その基本は変わりません。
現在、一般的に「風水」といわれているのは、家の吉凶をみる「陽宅風水」のことですが、これも自然の摂理にのっとり、できる限り悪い「気」を避けてよい「気」を取り込むことで、家族の円満や健康、社会的成功といった現実的な幸せを求める素晴らしい開運術なのです。
現在の風水のベースとなっている基本的な考え方に、「陰陽」と「五行」というものがあります。これについて少し詳しくご説明しましょう。まず「陰陽」ですが、これは古代中国の思想で、この世の森羅万象はすべて「陰」と「陽」から成り立っている、とする考え方です。「気」を例に取るなら、万物のもとになる根元的な気は「元気」と呼ばれ、これが2つに分かれると「陰気」と「陽気」になるわけです。
実は風水には、陰と陽の2種類があります。ひとつは「陽宅風水」と呼ばれるもの。つまり生きている人間が住む家や都市を扱うものです。そしてもう一方は「陰宅風水」。こちらはお墓を慘兄る場所を定めるための風水です。日本ではこの2つが「家相」と「墓相」として受け継がれてきたわけです。このサイトでは陽宅風水のみを扱いますが、中国、香港、台湾や日本でも沖縄などでは、今も陰宅風水は重要なものとされています。江戸時代に徳川家が墓所を日光に定めたのも、風水的な配慮からだったと考えられます。つまり気の流れのよい場所に墓を構えることで、子孫の繁栄を約束しようとしたもの。陰と陽があって初めて世界が成り立つ、というのが風水の基本的な思想なのです。万物はすべて「陰」と「陽」から成り立っています。そして「陰」が極まれば『陽』となり、[陽]が極まれば「陰」となるように、完全な『陰』あるいは『隰』というものはありません。
陰宅風水は中国文化に関して家庭の運勢や子孫の発展に影響を与える重要な要素です。陰宅とは、人々が日常生活居住住居のことを歩く、その風水はその住居の環境や配置によって運気や幸福度が左右されるとされています。以下は、子孫が出世して顕貴な地位を得るために有益な12種類の陰宅風水のポイントです。
これらの陰宅風水の方法を取り入れることで、家族の環境を整え、子孫の運勢と成就を向上させることができます。 大切なものは、自分の家庭に合った風水の要素を取り入れることで、より良い結果を得ることができます。
陰 |
陽 |
|
環境 | 環境田舎(静かな場所) | 日陰都会(活気がある場所) 日向 |
色彩 | 色彩寒色系(青、緑) | 暖色系(赤、オレンジ) |
形状 | 形状長方形 | 三角形円形 |
材質 | 材質天然木 織物 | ガラス 大理石 石 金属 |
風水には、住居の場所に関わる『陽宅風水』と、死後の世界に関わる『陰宅風水』のふたつがあります。陽宅はこれまでのケースにあったような、現在の自分と環境を整えるための風水です。陰宅はというと、主にお墓の方位や分骨のしかたなどで死後の世界を望むものにしようという風水です。
家康の死後、その亡きがらを葬ったのは天海僧上でした。しかし、生前からの家康の希望は永遠の命です。霊魂となっても、徳川家の天下を守ることが家康の願いでした。彼が葬られた日光の二荒山神社は、天海僧上のいる喜多院から寸分の狂いなく真北に位置しています。また、家康は江戸城からみて鬼門にあたる上野の寛永寺にも分骨しているといわれています。これが、風水でいうところの永遠の命を得るための陰宅風水の原則なのです。真の陰宅風水は死後も一族の繁栄を願うことに由来しています。有形無形の財産を後に継承するために、自分の子孫とコンタクトのとりやすい場所を墓に選ぶのです。そのひとつが鬼門です。鬼門は霊魂の通り道ですから、そこに埋葬してもらうことで現世とも通じやすくなり、子孫を見守りやすいのです。
また、真北は龍脈の発信源となる方位。霊魂がとおるハイウェイがあるとすれば、まさしく龍脈に沿って流れるでしょう。そして財産は子孫が受け継ぎ守ってくれる。それが、永遠の命を手にするということなのです。先祖との結び付きが強くなれば、未来の運も開けるのです。風水で住居とお墓の位置を決める ことは、過去の栄光が未来へと受け継がれることにつながるのです。これを会社経営にあてはめるならば、会社の位置と亡き経営者の墓の位置の関係も重要になります。墓地は会社からみて真西、真北に位置し、墓石も会社の方向を向いていることです。
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