
家相についてよく聞くことばに「鬼門」と「裏鬼門」があります。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。鬼門と裏鬼門は大切な場所なので、トイレや水まわりをつくると不幸になると言われています。鬼門は北東、裏鬼門は南西の方角ですが、なぜこのようなことがいわれるようになったのでしょうか。
鬼門=北東
裏鬼門=南西
中国の伝説にこのようなものがあります。
「度朔山という大きな桃の木のある山があり、そこには鬼の番人がいました。北東に門をつくり、そこに集まってくる鬼を検問して、悪事を働いた鬼は門をくぐらせすに虎に食わせてしまったのです」
鬼の門のあった方角から北東を鬼門、その裏を裏鬼門と呼ぶようになっ多様です。家相学や風水学では、北東は太陽光が届かす湿気が多いため、カビや細菌が繁殖しやすく、南西は西日が当たってその余熱で物が腐りやすく、どちらも自然から大きな悪影響を受ける場所として敬遠されています。自然の影響が強いので、欠けも張りもタブーなのです。そこをふさいでしまうしかないとされています。玄関、トイレ、キッチン、浴室などをつくるのも凶となります。とくに注意をうながす場所として、鬼門、裏鬼門という呼び方がされてきたのです。
鬼門などは迷信だと思っている人が多いのも事実です。しかし、いざ家を建てるとなると案外と気にする人が多いものです。家相を無視して家を建てた人が、新しい家に住むようになってから病を患ったり、仕事上でトラブルが多発すると、やっぱり鬼門のせいではないかと言われます。このように悪の代名詞になってしまった鬼門に、はたしてはっきりした根拠があるのでしょうか。なぜ鬼門を侵すと禍いをかぶることになるのでしょうか。
鬼門の原理は、中国占星術のなかの天門論から生まれたものとされています。立春の頃(二月四日の立春が年の始まりになる)に、丑寅の方向に現われる星座が、二十八宿星座のなかの「鬼宿」という星座です。そのため丑寅が鬼宿の定位置とされました。これがいつの間にか、天門鬼宿となり、略して鬼門といわれるようになったと言い伝えられています。つまり、鬼門とは惑星が通る場所ということなのです。すなわち自然界のそれぞれの神が通る道筋ということから、神聖な場所と考えられているのです。ですから、この神聖な場所に不浄なものを置くことを禁じたのが始まりです。そして、つねにこの場所をきれいに清めていなければならないとしたのです。
鬼門とは、十二支でいう丑と寅の方角と未申の方角のことで、丑寅の方角を表鬼門、反対の未申の方角を裏鬼門としたのです。それでは、家相上では鬼門をどのように考えたらいいのでしょうか。家相学においての鬼門の解釈は、ただ単に神々の通り道だから、いつもきれいに清めていなければならないという単純なものではありません。陰陽の気が交わる場所は、気の流れがよどみやすくなるため、不浄のものを置くと空気が腐敗しやすいという考え方が根底にあります。家相の基本は、自然界の気の流れと気のエネルギーを狂わせないようにして、そこに住む人に幸運になるように考えられたものです。それには、気を乱すようなトイレ、浴室、台所といったものを配置しないで、いつもきれいにしておく必要性があるのです。
このような理由から、鬼門のタブーさえ無視しなければ必要以上に恐れることはないというのが風水の現実です。部屋として使うならば、応接室、書斎、勉強部屋、寝室などがよく、とくに丑寅の表鬼門を子どもの勉強部屋にすると、学力向上につながると言われています。迷信だと思われるのであれば、それでよいでしょう。しかし、信じる信じないは別として、悪いといわれているのにわざわざ鬼門にトイレをつくることもないのです。
風水ではいろいろと戒めがありますが、そのなかで特に気をつけないといけない、ということがあります。それは何度も言うように、鬼門と裏鬼門です。ここに台所やトイレ、浴室といった不浄のものがあってはいけません。また、大切な玄関もあってはいけません。
つぎに建物の中心です。ここが廊下や階段、そして前出の水廻りになっていてもいけません。最低、このことだけは守らないといけないでしょう。さらに欲を言うと、主寝室や子供部屋の場所が人切です。そこで大切になるのが、設計者の存在です。建売住宅はもちろん、ハウスメーカーや工務店の設計施工では、風水にかなった間取りは絶対に不可能なのです。設計事務所でも、大半はその能力はありません。それではというので、風水を勉強したあなたが問取りを考えても、うまくいきません。図面化してもらう過程で、「技術的に不可能」を理由に、設計者から妥協を求められるのが関の山です。慣れたこの私でも、風水を加味するかしないかで、手間は倍は違います。このように、そもそも難しいものなのですが、いずれにしろ満点を目指す必要はありません。人も78点で満点です。風水も80点で満点です。また、間取りだけでなく、「時」と「人」にも注意しましょう。
私たちは、日常生活の中で「あそこは鬼門だから」など、ツキのない場所をさして、「鬼門」という言葉をつかうことがあります。「鬼が入ってくる門」なんて、とても不吉な感じがしませんか? ごくごく一般的に使われている、「鬼門」という言葉ですが、その意味はあまり知られていません。風水家相術にとっては、とても重要になってきますから、しっかりと理解しておきましょう。
「鬼門」とは東北の方位をさします。中国で東北方位には何かあるでしょう。そう、世界遺産にもなっている「万里の長城」です。古い時代、自分たちを脅かす強大な力の敵が東北にいました。その侵略を防ぐために、万里の長城は築かれたといわれています。古代中国では自分たちを脅かす存在 ⇒ 鬼がやってくる方位として東北方位を位置づけました。その思想が日本にも伝わってきたのでしょう。
日本でも古くは東北地方などが蝦夷と呼ばれ、都から遠く、百鬼夜行する土地と考えられていました。東北の方位は都の人々にとって忌み嫌われる方位でした。このように、東北はもともと人々が恐れる方位でしたが、風水では「鬼門」は、「陰と陽の気が入れ替わる場所」と考えられています。
鬼門には、表鬼門(東北方位)と裏鬼門(南西方位)があります。表鬼門では「陰の気」=悪いエネルギーが「陽の気」=良いエネルギーに入れ替わり、裏鬼門では「陽の気」=良いエネルギーが「陰の気」=悪い子不ルギーに入れ替わります。この鬼門の状態を吉相に保つことが運勢を上昇していくカギになります。風水家相術の中で、定位とともに重要視するのが「表鬼門」「裏鬼門」です。
表鬼門は、「陰」の気の勢力が衰えて、陽のエネルギーが勢いを増していく方位です。古いものを捨て去り、新しいものを産み出すエネルギーとなっていく方位といわれています。
ですから、表鬼門を吉相にしておけば、これまでの不運が薄まり、新しく幸運を生み出す可能性をもつようになります。開運の「芽」が潜んでいる方位といってもよいでしょう。気の流れ、その変動も激しく起こりやすい方位ですから、いつも注意しておきましょう。東北方位は、東に近く、玄関が含まれてしまうことがあるので注意しましょう。
表鬼門と反対にある南西方位を「裏鬼門」といいます。この方位も表鬼門と同じく気のエネルギーが入れ替わる場所です。表鬼門とは逆に、「陽の気」のエネルギーが「陰の気」に変わっていくのが特徴です。毎日の生活の中では、仲の良かった夫婦に溝かできて、喧嘩が絶えなくなることがあります。発展していた事業が次第に落ち込んでくることがあります。
それは陽の気が次第に衰え、陰の気の勢いが増しているということです。裏鬼門に何か変化があったか、または汚されてしまっていると考えるべきです。裏鬼門を常に吉相にしておかなければ、地位であったり、金運であったり、それまで蓄積してきたものが音を立ててくずれ落ちてしまいます。表鬼門と同様に、南西の裏鬼門を南と思い込んでしまう人もいるので、鬼門は正しく割り出していきましょう。
表鬼門、裏鬼門をけがしてしまうと、将来あなたの運勢の芽が摘み取られます。せっかく意欲的に取り組んでいたことが失敗に終わってしまったり、あなた自身にやる気がなくなったり、積極性が欠けていったりします。
表鬼門や裏鬼門にどのような設備や物があると、凶作用をもたらしていくのでしょうか。簡単に説明していきましょう。
【玄関や門】 来客にムラがあり、不安定になる。商売には向かない。
【台所】 家族の者が病気にかかりやすい。
【浴室】 相続人になる人が病弱になる。
【窓】 「盗賊窓」といって良くない。
【倉庫】 欲張って金銭で損をしてしまう。
【張り】 相続人に良くないことが起こる。
【欠け】 家の相続人ができず、養子を迎える。
【トイレ】 病人が絶えず、大きな損失も起こる。
【玄関や門】 病門」といって主婦が病弱に。
【台所】 主人が病弱になり、怠け癖がつく。
【浴室】 奥さんの気が強くなり、主人の運勢が弱まる。
【窓】 大きな窓は良くないが、小窓ならば問題はあまりない。
【倉庫】 勢力が次第に衰えていく。
【張り】 主婦が働き者になり、一家を支配する。
【欠け】 主婦が病弱になり、夫は怠け者になる。
【トイレ】 夫婦の仲が悪くなり、家運が衰える。
鬼門を恐れる必要はありません。ただし最低限のルールは守りましょう!!
「鬼門」をどこまで気にするのか。これは大きな問題です。家づくりをするときの悩みのタネです。理由なく恐れるのはナンセンスですが、迷信だと言って無視するのは、やはり無知な行為と言えるでしょう。結論から言えば、「鬼門」方位には玄関や水場など、家の気を左右する場所を当てないことが良いでしょう。というのも、「表鬼門」である東北と、「裏鬼門」である丙南の方位は、強力な磁力の慟く方位だからです。元来、風水では鬼門は運気の盛衰をつかさどり、新旧分かれめの方位とされてきました。たとえば十二方位でいうなら「表鬼門」は「丑寅」に当たり、この丑寅というのは、時刻に置きかえるなら夜から朝に移行する境目。さらに季節でいうなら冬から春への境界という意味を持ちます。まさに陰陽定まらぬ、激変のミステリーゾーンなのです。
また、鬼門が恐れられるに至ったのには、歴史的な背景もあります。そもそも「鬼門」のルーツは当然ですが中国です。古代中国の農耕民が、東北に住む遊牧民の襲撃を受けた際、敵が東北から襲撃したことから、この方位が「鬼門」と恐れられ、警護のために万里の長城を築いたのが発端と言われています。また一説には、特に東北に入口のある家が襲われたために、束北の玄関がタブーとなったともいわれます。いずれにしても、日本では江戸幕府が江戸城の表鬼門に匕野の寛永寺を、裏鬼門に吉原の遊郭を置いて鬼門を封じるなど、歴史的に鬼門が特別視されてきたことは事実です。むやみに恐れる必要はありませんが、必要もないのに鬼門線上を侵すのは避けるようにしてください。
真北、真東、真南、真西の線上は注意して扱うことが重要です!!
「正中線」とは、「束」「西」「南」「北」の四方位の中心を通る線のことです。つまり「真東」「真酉」「真南」「真北」のこと。ふだんの生活ではどちらが真車か、などと意識せずに暮らしているものですが、実はこのラインが、家づくりの吉凶に大きくかかわってくるポイントのひとつなのです。というのも、方位の中でも特にこの正確な四方位からは強力なエネルギーが注がれてくる、と風水では考えるからです。ですからこの方位は家の設計をする際にも慎重に扱い、水場などが正中線エリア(正中線を中心とした15度の領域のこと)にかからないようにすることがポイントになります。
八方位の中心を貫いている線を、方角によってそれぞれ正中線・四隅線・鬼門線といいます。南北と東西の中心を通る線を「正中線」と呼び、東南と西北、東北と西南の45度の中心を通る線を「四隅線」と呼んでいます。そのなかでも東北と西南の鬼門の中心を通る線は、「鬼門線」という名称をつけています。
家相学においては最も禍いを受けやすいのが、この正中線・四隅線・鬼門線上です。しかし、家相を気にしている人でも、案外見落としている場合が多いのです。一般的には、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、家相や地相の吉凶を判断する上では、票に重要なポイントになります。
では、正中線・四隅線・鬼門線上は、どのように考えればよいのでしょうか。まず、これらの線上にもってきてはいけないものは、トイレ、浴槽、ガスレンジ、焼却炉、ボイラー機器などがあげられます。そのほかに、門、玄関も凶相となりえます。ここで注意していただきたいのは、普通は東南と西北の方位にある門、玄関は吉相といわれていますが、四隅線上に門や玄関の開口部が入った場合のみ凶相になるということです。東南の玄関だから安全だと信じていて、四隅線まで考慮していないケースが非常に多いので、気を付けましょう。
ではどのような場合ならいいのでしょうか。勉強部屋、書斎、寝室、居間。床の間、収納庫などでは問題ありません。要するに、家相の三大凶といわれている水まわり、火気、出入口を正中線・四隅線・鬼門線上に配置しなければよいのです。それには、正確な八方位を出すことが重要になります。方位が間違っていれば、吉のつもりが凶になっていたということも起こりえます。
京都は気を発する山に囲まれ、風が通り、川が流れているという、「四神相応の地」でした。北には貴船山、船岡山、東には大文字山、西には嵐山などの山々から気が発せられ、鴨川、桂川という東西の流れで気が運ばれました。その地に京の都・平安京がつくられました。
平安京の最良の地には、京都御所がありますが、そこには、家相上おもしろい場所があります。御所を囲む築地塀の一角、ちょうど御所の鬼門・北東に当たる場所がイラストのように窪ませてあるのです。これは、「角をなくす」つまり「鬼門をなくす」という鬼門除けのようです。また、この場所は、猿が汢という名前がついていて、屋根の妻入り部分に、猿の彫刻が見えます。鬼門守護の猿が、御所の鬼門を守ってきたのだと思われます。
昔から家の中央と、鬼門方位は凶線方位といわれ、この方位には、トイレ、キッチン、浴室などを配置しないよう強く戒められてきました。しかし現代では、それらの制約を守っていると逆に住みにくい間取りになってしまうのが現実です。そのような制約にとらわれず、通風・採光のよい安全・快適な家を第一に進めましょう。
鬼門に関連した1979年名古屋地裁での判例があります「トイレが鬼門にかかっている設計は瑕疵(行為、物、権利などに本来あるべき要件や性質が欠けていること)である」との判決です。施主が鬼門からトイレを外してほしいと希望し、業者側も了解したにもかかわらず、その約束を守らなかったことが瑕疵として認められたのです。江戸時代と違って、科学が発達し、生活様式もがらりと変化した現代でも、鬼門を恐れる考え方は、根強く残っているという実例です。
瑕疵担保責任から「契約不適合」へ民法、および宅地建物取引業法が改正されましたが、「契約不適合」においても上記のような判例が適応されるのでしょうか。
鬼門は奈良時代から現在まで、長い間災いを呼ぶ方位・場所として忌み嫌われてきました。しかし現代では、鬼門説を家相のもっとも代表的な迷信と考える人もいます。安心・安全な家づくりのためには、正しい鬼門の意味を知ることがとても重要です。鬼門は奈良時代(西暦600年前後)に中国から日本に伝わった家相に由来します。古代中国では、北東からの異民族による侵攻・殺戮、南西からの台風・季節風など自然災害が襲う方位を、鬼が出入りする方位・鬼門として恐れていました。その思想が日本に伝わり、まさに日本の地形が、北東から南西に伸びていることから、戦いや伝染病などの災いは、実際に北東・南西から来るものとの鬼門思想が日本に根付いてしまったともいえます。
鬼門は東北を、裏鬼門は南西をさし災いを招く大凶の方位として古くから恐れられてきました。陽気と陰気が入れ替わる方位のため、この気の変化は住人にも大きく影響します。また、季節によって、冷たい空気や湿気を帯びた熱気が入り込みやすい方位でもあります。そのため、キッチンやトイレ、浴室などの水気・火気、不浄物などがあると、もともと乱れやすい気の流れがいっそう激しく乱されてしまい、住人にも大きな変動をもたらしてしまうのです。さらに、人きな窓や玄関などの開口部があると、陰の気が住まい全体に悪影響を及ぼし、次々とトラブルに見舞われることになります。
鬼門は中国伝来の陰陽五行説に基づいて吉凶を占うもので、上でも詳しく説明しましたが、北東の表鬼門と南西の裏鬼門とがあります。鬼門とは、「北東・南西という方位」ですから、病気になったり、不幸になったりするのは、その方位に原因があるのです。それならば、その方位の欠点を知り、その対策を考えればよいわけです。北東は、家のほかの場所よりも、「日当たりが惡く、寒くて湿気が乾きにくく、暗い場所」、南西は、「暑くて、ものが腐りやすい場所」です。鬼門を忌み嫌わずに、窓の取り方、住宅設備や建材の選び方などに配慮し、暑さ、寒さ対策を行います。その対策を行うことで、四季を通じて安心して健康的に暮らせる家をつくることこそが現代の鬼門対策の最善と言えるでしょう。
鬼門を見据え、絶対にNGな条件を知ることは、家相学や風水の視点からも非常に重要な事柄です。
家相学や風水では、家や部屋の配置が人々の運気や幸福に影響を与えていると考えられています。 特に鬼門の方位が重要視され、そのエネルギーのバランスを見極め、正しく活用することが重要です。
鬼門に関しては、特に紫色の鬼門戦が重要視されるため、その方位にNGな条件がある場合、それが家や部屋に悪い最悪の可能性があるとされています。
家相学や風水の専門家は、NGな条件を回避するためのアドバイスや対策を提供します。例えば、鬼門戦に対して吉凶があった場合は、正しいインテリアや配置を行い、プラスのエネルギーを取り入れることで、不運を回避しより良い運気を引き寄せる努力が行われます。
鬼門を見据える際には、エネルギーのバランスを冷静に、ポジティブなエネルギーを活用することが重要です。
総括すると、家相学や風水の見通しから、鬼門を見据え、絶対にNGな条件を知ることでより良い生活を送ることができるとされています。
北東の表鬼門は、江戸時代から災いが来る方位として、「水まわりをつくるな」「玄関をつくるな」と伝えられてきました。しかし、その意味の由来は、中国から伝わった家相にあります。国を守るために北東からの異民族の侵入を防御した中国の歴史的事実に基づいたものです。
それではなぜ、中国では北東の異民族が中国を攻めたのでしょうか。その理由は、異民族の住む土地が乾燥しやすく、雑草しか生えないやせた土地だったため、家畜や食料を求めて滋養豊かな土地を持つ中国を攻めたのです。異民族が攻めてきた方位が、中国からみて北東だったことから、中国の人々は北東という方位を恐れ、万里の長城などで防御しました。北東に住む隣国の人がおそろしい鬼や竜のように攻め、盗難や殺戮を行ったことから恐れられていたのです。
もっとも、何千年もいい伝えられてきた家相ですから、さまざまな解釈や解説はあります。しかし、北東は日当たりが悪くて寒く、湿気なども残り、住まいが傷みやすいことも事実です。寒い場所ですから、着物を脱いで裸になる浴室やトイレをつくるときには注意が必要です。断熱性の高い構造・開口部にして外気の影響を受けにくくしたり、冬場は暖房し、温度変化のない暖かい場所にすると同時に、通風もよくして湿気を排出しましょう。暖色系のインテリアにすることでも暖かな雰囲気を演出できます。
また、昔から「鬼門には玄関をつくるな」ともいい伝えられてきました。これも中国思想上の影響で、災いのやってくる北東に開口部をつくるのを避けたのです。現代でも、表鬼門の玄関は、冬場は北風が住まいの中に入りやすくなりますので、異常に冷え込まないように断熱対策をすることで、吉の空間にすることができます。住宅設備や建材などが進んだ現代では、寒さや湿気を防ぐことができるため、それほど鬼門の定義は意味をなさなくなりました。鬼門とは、北東・南西という方位ですから、その特性を知って、「鬼門とうまくつき合う」ことです。
家相は本来、陰陽五行説から由来しています。これらは、物事を「陰と陽」とにわけて考えることから、北東の表鬼門の陽に対する陰の存在として南西の裏鬼門が存在しました。表鬼門に対しての裏鬼門は、南西の方位をいいます。裏鬼門にもさまざまな説がありますが、自然災害の影響が大きい方位と考えられています。
我国日本は農耕民族で、春に植えた作物を秋に収穫する、自然を相手にした農業でこれまで長い期間生計を立ててきました。そのため、農作物に影響を与える、南西から来る台風、それにともなう洪水などの災害を恐れ、南西の方位を裏鬼門として恐れたのです。とくに、季節風は、風速70メートル以上にもおよぶものもあり、農作物ばかりでなく、住宅や神社などの建築物にも大きな被害を与え、恐れられてきました。自然災害は現在も相変わらず発生し、南西と北東に伸びる日本列島では、台風もそのほとんどが南西から北東に移動しています。
方位的には、南西は夏暑く、ものが腐敗しやすい場所として、食物を扱う台所には不向きとされ、対応を間違えると、住む人の健康に大きな影響を与えます。夏は暑いため、キッチンの間取りを工夫することが重要です。西日をさえぎり、通風をよくすると同時に、便利な住宅設備や部材は積極的に取り入れて、気持ちのよい空間をつくりましょう。
さらに、表鬼門同様に裏鬼門も、玄関をつくると「人間関係が悪化する」「災いが起こる」といわれてきましたが、裏鬼門の方位が暑いことから、来客に不快感を与えたり、靴などのにおいがこもりやすいためでした。風通しをよくして、西日が入る窓は遮熱断熱対策をすることで解決できます。重要なことは鬼門に神社仏閣のお札を張って鬼門封じをすることよりも、遮熱サッシやブラインドなどで西日対策をしたり、雨戸やシャッターで災害対策を行うことが、異常気象の多い現代の鬼門封じかもしれません。
誰もが災いを呼ぶ方位として忌み嫌ってきた鬼門をできるだけ避けて、安全な安心できる家を望みます。しかし、どこかの部屋が必ずといっていいほど、鬼門にかかってしまうのが、現代の住宅事情です。現代の鬼門の災いは、「方位の特性による室内環境の悪化」にあります。この悪い室内環境が、住まう人の体に負担となります。とくに、北や北東の浴室は、冬場は、寒いとヒートショックを起しやすくなります。
しかし、凶といわれる鬼門にも対応策はあります。高気密・高断熱の構造、窓の位置、設備機器、内装材の選定の仕方によって改善できます。鬼門を避けるために、複雑な間取りの使いにくい大凶の家をつくるよりも、その理由を知り、対策を考えることが大切です。むしろ、現代の鬼門とも言える、昔の家にはなかったシックハウスや家庭内事故などといった「新たな鬼門」に注意して家づくりをしましょう。鬼門を方位としてだけでなく、不吉な場所として考えた場合、家の中には困った新たな鬼門があり、家庭内事故の原因となっています。間取りを一つひとつチェックして、安全な家相にしましょう。何を災いとするかは個人で異なると思いますが、現代家相により、快適な住まいになるよう対応できます。
新品価格 |
![]() |
方位学や風水を理解している人が「そこは鬼門だから行かないほうがいい」などといっているのを耳にしたことがないでしょうか。また、いつも同じところで良くないことにあうと「あそこは鬼門だよ」などと、自分の苦手なことに対して鬼門という言葉を使います。鬼門は一般的に「苦手なこと」や「よくないこと」の代名詞のように使われている弦女王があります。家相学では、北東45度の方位を『表鬼門』、南西45度の方位を『裏鬼門』といいます。この鬼門方位は、家相上ではたいへんに重要で、複雑な意味のあるところですから、その扱い方も非常に難しいのです。
では、鬼門という言葉にはどんな意味があるのでしょう?
東洋の運命学は中国から生まれてきたもので、中国の自然や国土、その長い歴史を無視して考えることはできません。歴史の中で、漢民族がいつも脅かされ、悩まされ続けたのが、北東方位にいた異民族でした。その恐ろしい夷狄(いてき)が押し寄せる北東は、災いの門、兜門といわれるようになったという説が一般的です。
それでは、中国で発生した思想がどうして日本の国で脈々と語り継がれているのでしょうか。中国の文化が日本に渡来し、基礎となったのはいうまでもありませんが、日本の自然と中国の自然にも似かよったところがあったために、日本の風土になじんだのかもしれません。もしも中国と日本の自然に大きな違いがあったなら、今のように根づいたかどうかは大きな疑問です。日本でも、京の祁を守るために、御所の北東に位置する比叡山に延暦寺を建立しました。
現代における鬼門の意味をどう考えたらよいでしょうか?
家相学では、自然の気の循環が重要な意味をもつと考えられています。なぜなら、私たち人間は自然の中で生きています。朝、太陽が東の空に顔を出し、昼には南の中天に達し、夕暮れには西の地平に沈み、夜の暗闇を経て再び東に昇ります。何一つ違えることなく繰り返され続ける、この自然の営みの中で生きている私たちもまた、朝に起き昼間は働き夜は眠るという日々を送ります。そして、これが自然との調和なのです。
自然環境の中でも、北東というところは日があたらず、寒くて湿気の多いところです。家を建てて大気の動きをさえぎると、そこにはどうしても腐敗した空気がよどむようになります。また、真反対に位置する南所は、太陽が西に傾きはじめるところであり、沈む太陽は、ものを発育させるより、腐敗させる力として働きます。腐敗した空気の充満する中で生活を続けていれば、やがては健康を害し、社会的な活動も鈍くなり、運勢が下降するのも当然だといえるでしょう。
地球の大地に暮らし、そこに方位というものがある以上、鬼門を避けることはできません。そこで家相では、鬼門のもつ悪い作用をなくすことはできないまでも、少しでも弱点を補い、全体的によい方向にもっていこうという考え方が基本になるのです。
悪い鬼門の典型的な例として、
という一一つのことがあげられます。ただし、水まわりについては、十二支でみる北東の丑の方位は避けなければいけませんが、東北の寅の方位なら人丈夫です。また、鬼門に大きい窓(90センチ×90センチ以上)がある場合は、小さい窓にしたほうがよいでしょう。ほかにも、鬼門の弱点をおぎなう方法はあります。まず、鬼門を守るための人形、陶磁器、ガラス製品、石や木でできた物、植物など自然このような点から、家相では北東と南西に不浄なものを置いてはいけないといわれてきました。これらの方位を『鬼門』と呼ぶことには、たいへん微妙な場所だから注意しなさい、という意味が込められているのです。のものを置く方法があります。これらは、鬼門を守り、悪い作用を弱める効果があります。基本的には、腐らないもの、悪臭を放つことのないものなら、何を置いても構いません。
また、よく鬼門に神棚を祭ってはいけないといわれますが、「神仏に方位はない」というのが基本なので、祭っても差しつかえありません。一例をあげると、関東地方では「鬼門除け」といって、神棚を鬼門の方角に祭っているところも多く見られます。しかし、このような場合は、神棚を太陽の陽気が働く東から南に向けて祭ることが、柤先に対する礼儀とされています。
※記事内には「PR」の宣伝活動および、アフィリエイト広告が含まれております。