
自然界の「気」の流れを解明したのが「風水」であり、それを「家」に応用したのが「風水家相術」です。
宇宙からは想像できないくらい膨大な子不ルギーが、地球上に降り注いでいます。大地からも大きなエネルギーが発散されています。私たちはこうした宇宙と大地が与えてくれる「エネルギー=気」に囲まれています。そしてそれらは一定の法則にしたがって循環しています。私たちの運勢は、この「気」によって支配されています。「良い気」をいかにつかんでいくかが、運勢を上げていくポイントになります。「良い気」をつかみとることが大切です。
逆に、知らず知らずのうちに「悪い気」に取り囲まれてしまっては、どんな災いが降りかかってきてもおかしくありません。「悪い気」を振り払い、「良い気」を呼び込んでくる仕組みを理解することが運勢を高めていく第一歩だと私は考えています。
私が「風水家相術」をお勧めするのは、「家」が私たちの生活の基本となっているからです。人生の中で最も長い時間を過ごす「家」こそ、「良い気」をいちばん取り入れなければならない場所です。
私たち専門家は、その家と自然界がどのように関わり合っているのか、そして自然界の「気」がその家にどのような影響を与えているかを解明していくことで、「家相」というものを判断していきます。 「良い気」の流れが家を循環していれば、その家は「吉相」ということができます。吉相の家は、そこに住む人たちにさまざまな幸運をもたらし、運勢を上昇させていきます。平穏で、豊かな暮らしができるようになります。
一方、「良い気」が流れず、「悪い気」が停滞しているような家は「凶相」になります。家の中に入り込んだ「気」が循環せず、外から「良い気」を取り込むことができずに、さまざまな凶事をもたらしていくことになります。災い、苦難、苦悩、不安などは理由もなく起きるものではありません。体調などもその一つです。その要因はさまざまですが、少なからず家相が影響しています。
私たちは日常生活の中で、さまざまなことに遭遇します。幸運に出会うのならば歓迎ですが毎日そう良いことばかりではありません。
ちょっと思い浮かべてみましょう。「今日はちょっとツキがないなあ」と思うことはありませんか。反対に「今日はラッキーデーだ」と感じることもあるでしょう。これは大気中を漂っている「気」の流れが大きく関係しています。ツキのないときには凶の「気」が降りかっています。ラッキーデーには、吉の「気」があなたを包み込んでいます。
人生ですから、良い時も悪い時もあるのが普通です。しかし、つねに強い凶の「気」にとりつかれているときには、交通事故に遭ってしまうとか、突然心臓発作に襲われるという、生死に関わることも、ときには起きてしまうかもしれません。
たとえば、凶のエネルギーが瞬間的なものであれば、すぐにどこかに流れていきますからそんなに心配することはありません。しかし、長時間浴び続けていたとしたら……。これは十分に注意しなければなりません。もしも、あなたの家に凶の「気」が充満していたとしたら、あなたにはいつも凶の「気」がついて回ることになります。
凶の「気」を浴び続けると、何をやってもうまくいかなくなります。
たとえば、何か事業を始めたとしても、長続きはせず、大きな借金を背負って結局は破産に追い込まれてしまいます。病気になることもあります。方位の凶作用によって、脳の病気、血液の病気、内臓の病気などを引き起こしていくこともあります。
結婚運にも恵まれません。結婚したいと願っているのに、なかなか良縁にめぐり合えない。いつも結婚寸前で、破談になってしまうということもあります。家庭内に問題を抱えてしまうこともあります。ご主人が仕事をしない、子供が不良になって家に寄り付かない、姑との仲が悪いなどの問題が起こってきます。
サラリーマンなら、上司や同僚との人間関係が悪くなります。取引先ともうまくいかず、業績は伸びていきません。
古来より、人々は住居を「家」と捉え、家族の安全と繁栄を願いながら暮らしてきました。日本においては、この思想に中国の陰陽五行説や九星気学、風水などが融合し、独自の「家相」として発展してきました。
現代の家相は、方位や間取りから「吉相」「凶相」を判断し、住む人の運気を向上させることを目的とした“学問”の一種と言えます。家相学では、良い気や悪い気といった「気」の概念が用いられますが、これは風水や九星気学にも共通するもので、“自然のエネルギー”と解釈されています。
かつては迷信的な要素が強いと思われていた家相学ですが、近年では科学的な研究も進められ、建築学や住居学を構成する要素の一つとして認識されるようになりました。多くの住宅メーカーが家相を取り入れた家づくりを行っていることからも、その重要性が伺えます。
「家相」の安全と幸せを両立させる
家相を取り入れる上で最も大切なのは、“安全で幸せに暮らせる家”という目的を明確にすることです。吉凶ばかりを優先するあまり、住みにくい間取りや生活に不便な土地を選ぶことは避けるべきでしょう。
私、龍陣鉄山は、家相の鑑定を行うにあたり、より現実的な視点からのアドバイスを心がけています。コミュニケーション学や防犯の考え方も取り入れ、住む人が安心して快適に暮らせる家づくりをサポートしています。
これからご紹介する「家相改善術」は、大掛かりな引っ越しやリフォームを伴わずに、手軽にできることを中心に構成しました。現在の住居に不満がある方や、これから家を建てる予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
家相では、「東北」は鬼門(表鬼門)、「西南」は裏鬼門と呼ばれ、邪気が流れ込む良くない方位とされています。これらの鬼門に玄関、トイレ、キッチン、お風呂場などの水回りを設置することは、特に凶相とされています。
鬼門にトイレがあると、悪い気が集まりやすいだけでなく、建築学的にも日差しが入りにくく寒暖差が大きくなるため、脳卒中やヒートショックの原因にもなると言われています。家相は単なる占いではなく、健康面にも影響を及ぼす可能性があるのです。
家相を根本的に改善するには、新築やリフォームで間取りを変更する必要がありますが、費用や手間を考えると現実的ではありません。そこで有効なのが、家相に取り入れられた風水の要素を活用し、悪い気を退ける方法です。
鬼門や裏鬼門に玄関がある場合は、玄関に赤い色のアイテムを置くと良いでしょう。風水では、赤は魔除けの色とされており、「赤をまとって魔を避けよ」という言葉があるほど、鬼門封じとして多用されます。
赤い金魚がいる金魚鉢や、赤い実のなる植物(南天など)を花瓶に生けるのも効果的です。これらのアイテムは、魔除けであることを悟られにくく、さりげなく飾れるのでおすすめです。
トイレには、炭を置くのが手軽でおすすめです。炭には悪臭を取る効果だけでなく、風水では「不浄を吸い込む」という意味もあります。竹炭でも備長炭でも構いませんので、手に入りやすいものを用意しましょう。
キッチンは、コンロなどの“火”とシンクなどの“水”が混ざり合う場所であり、気のエネルギーが不安定になりやすいとされています。キッチンが鬼門にあると悪い気の勢いが増すため、特に注意が必要です。
火のエネルギーが増すと火事が起こりやすくなると言われているため、キッチンには赤い消火器を用意するのがおすすめです。また、シンクの三角コーナーやゴミ箱の近くに炭を置くと、悪い気と悪臭を一緒に取り除くことができます。
お風呂場は、身体の脂や垢が流れる不浄の場であり、邪気が発生しやすいとされています。鬼門にお風呂場がある場合は、こまめに掃除をし、窓を開けたり換気扇を回したりして、邪気が溜まらないようにしましょう。
赤いバスマットを置くのも効果的ですが、真っ赤なバスマットを見つけるのは難しいかもしれません。ピンクやオレンジなど暖色系のアイテムでも運気はアップしますので、インテリアとして楽しめるものを置くのがおすすめです。
家相では、家の中心から東西南北に引いた線を「正中線」、西北から東南、東北から西南に引いた線を「四隅線」と呼びます。これらの線は神聖な場所であり、気が高まっていると考えられています。
正中線や四隅線上にトイレやお風呂場などの不浄のものを設置すると、負のエネルギーが強まってしまいます。対策としては、線を遮るように観葉植物やパーテーションなどを設置するのが効果的です。
自宅の鬼門や裏鬼門、正中線などは、家相盤と間取り図があれば自分で調べることができます。家相を改善する必要があるかどうか確認したい方は、以下の手順を参考にしてください。
家相の世界では、家の運気をアップさせる究極の方法として、建物の四隅に水晶を埋める「水晶の四方囲み」が伝えられています。しかし、費用や手間を考えると現実的ではありません。
代わりに用いられるのが、家に神棚を設置することです。神棚は八百万の神様を祀る場所であり、家内の安全と繁栄を祈願するために設置されます。神棚を設置する際は、鬼門や裏鬼門の方位は避け、東、東南、南など太陽の昇る方位に向けるのが吉とされています。
さらに簡略化したものとして、御札もおすすめです。マンションやアパートでも手軽に貼れるので、神棚と同様に太陽の昇る方位にお祀りしましょう。
日本の家相・風水と本場中国の風水は、考え方が異なります。本場の風水では家長の生年月日などを用いて宅相を見ますが、日本の家相は方位磁針が差す方位を用い、家の所有者が変わっても吉凶は大きく変わりません。
以下に、家相でよく言われる吉相・凶相、吉方位・凶方位の例をご紹介します。ただし、家相には絶対的な正解はありませんので、あくまで参考としてご覧ください。
これらのポイントを踏まえ、間取りを検討することが大切です。もし凶相の間取りになってしまった場合は、前述した改善策を参考に、できる範囲で対策を行うようにしましょう。
間取りづくりにおいて家相を気にする方は少なくありません。特に鬼門や裏鬼門は、家相を気にしない方でも知っているほど有名な方位です。
家相は中国から伝わった風水に、日本の民族性や生活習慣、住宅における禁忌を加味してアレンジしたものです。現代の住宅は昔の住宅に比べて間取りや住宅設備、性能が大きく変わっており、日本人の生活習慣も変化しています。
家相の考え方も時代に合わせて変化していくのは当然と言えるでしょう。大切なのは、家相の基本を踏まえつつ、現代の生活に合った快適な住まいを実現することです。
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